試行錯誤の入り口に立つ
- 3 日前
- 読了時間: 3分
更新日:18 時間前

語り手の体験と同じ体験を急いでいませんか?
正解の音声を探していませんか?
音声を目的にしていませんか?
それでは、「言葉と体験の調和」を目指すのは、難しいかもしれません。
朗読の定義を、あらためて確認しておきましょう。『語り手の体験と同じ体験を“試みる”行為』でした。
仮説を立て、自らの身体で検証する。
仮説と検証の往還で生まれる試行錯誤をたのしむ。
この営みこそが、言葉と体験を調和へと導く「朗読という読書法」であり、朗読の音声は、自らの虚構体験を仲間に開く手段です。
◾️「体験したつもり」から「体験」へ:そこに試行錯誤が生まれる
どのように仮説を立てるのか?
どのように検証するのか?
レッスンでは、仮説の立てかたと検証のしかたを、ゆっくり時間をかけて解説しています。
仮説を立てるのも、それを検証するのも、初めての体験かもしれません。戸惑って当たり前です。
わたし自身の例をあげて、「こんなふうに仮説を立てましたよ」「こんなふうに体験しましたよ」と、試行錯誤の一つひとつをお話ししています。
お仲間が試行錯誤するご様子も、とても参考になります。
ただし、「これは正しい試行錯誤」「これは間違った試行錯誤」と、既存の使い慣れた回路で評価しながら聞かないことが大事です。読書領域に“評価”を持ち込むと、語り手に近づこうとする試行錯誤が、上演領域の正解探しになりがちです。
◾️試行錯誤の入り口に立つ
試行錯誤することに慣れていないと、「うまく試行錯誤したい」と思うかもしれません。でも、すんなりいかないからこそ、試行錯誤なのです。
「なんだっけ?」と立ち止まったときには、お仲間やわたしの仮説と検証をなぞってみるのもいいですね。
試行錯誤に「失敗」も「成功」もありません。その一つひとつが、読書領域の「豊かさ」につながります。安心して軽快にチャレンジしてみませんか?
「こんな仮説を立ててみました」
ぜひ教えてください。
「どう検証すればいいですか?」
「これって検証ですか?」
遠慮なく何度でもきいてください。
試行錯誤の一つひとつは、おそらく「脳の耕し」になっています。何度でも、仮説を立て直し、検証し直すことで、脳はふかふかのやわらかな土壌になっていく。そんなイメージです。
◾️まとめ
お仲間やわたしが試行錯誤してたどり着いた「結果」だけを、「答え」として受け取っていませんか?
そんなときは、「あ、わたし上演領域にいる」と気づけばいいのです。
だれも、あなたの代わりに試行錯誤することはできません。
あなたの脳を耕せるのは、あなただけです。
ふかふかに耕していると、そのうちに、新しい回路が生まれるかもしれません。
お一人おひとりが、自分自身の試行錯誤をたのしめる場を、ご一緒につくりたいと願っています。
どうぞ安心して、試行錯誤にチャレンジしてみてくださいね。




コメント