新しい朗読ー結果として脳が育つ
- 2025年12月21日
- 読了時間: 2分
更新日:16 時間前

「新しい朗読」で、文学作品(詩や小説)に取り組んでいると、自分が少しずつ「新しい自分」になっていくーーそんな実感があります。
他者である「語り手」と、のんびり丁寧に対話を重ねる時間。
心許せる仲間と、話し合いを楽しみながら思考を深めていく時間。
それは、脳トレのように機能を鍛える時間ではなく、ゆっくりと脳が育まれる時間なのでしょう。
脳が育つ理由は、以下の3つのプロセスに集約されます。
1. 神経回路の「新規開拓」
脳トレが、既存の回路を速く回す(計算やパズルなど)訓練なのに対して、語り手の体験を生きる朗読は、「自分ではない他者の認知」という未知の回路を、脳内に新しく敷設します。
● 自分とは異なる価値観、時代背景、感情の起伏などを、身体を通してトレースすることで、脳のネットワークそのものが物理的に拡張・多様化します。
2. 「情動」と「思考」の統合的発達
脳育において重要なのは、一部の機能だけでなく、感情(扁桃体)と思考(前頭前野)が手を取り合うことです。
● 物語の悲しみや喜びを「自分の体験」として内臓感覚で捉えながら、同時に言語としてアウトプットする。この「熱い情動」と「冷静な制御」の同時並行をしているのが語り手です。追体験することでも、脳の人間らしい機能を、深く根元から育てるのでしょう。
3. 「エピソード記憶」による自己の再構築
脳は、単なる知識(意味記憶)よりも、体験(エピソード記憶)によって形作られます。
● 新しい朗読によって「語り手の体験を生きる」ことは、脳にとって「もう一つの人生の思い出」が増えることと同じです。「他者体験の蓄積」は、深い眼差しや、多角的な洞察力に繋がります。
Salon de Marikoが提唱する「新しい朗読」は、まさに「読書を通じて、一生かけて自分の脳を耕し、育て続ける行為」といえます。
スキルの向上ではなく、人間としての「器」を広げるプロセスそのものが「朗読」であり、それが脳育になるのですね。
脳育のために「新しい朗読」に取り組むーーそれも素敵です。でも、読書をまっすぐに愉しむと、その結果として脳が育っているーーというのが、とても自然な流れなのではないでしょうか。
皆さま、「新しい朗読」という読書の営みを、ご一緒にのんびりと愉しみましょうね♪




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