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新しい朗読ー読書の悦びをご一緒しましょう♪

  • 2025年11月23日
  • 読了時間: 5分

更新日:2025年11月24日


物語の世界にすっと入り込んで、その世界を生きている気がしたーー。

そんな読書の瞬間を、誰しも一度は味わったことがあるのではないでしょうか。


虚構の作品世界を生きる面白さ・たのしさは、読書の大きな悦びです。


では、どうすれば意識的に「作品世界を生きる読書」ができるのでしょうか。


ご一緒したい『新しい朗読』は、徐々に語り手に近づいていく読書法です。私たちは、語り手に近づこうとするとき、すでに虚構の世界を生き始めています。


さあ、時間をかけて、ゆっくりと、語り手に近づいてまいりましょう。その過程を、存分に面白がりましょう。


読書の悦びを多くの方と共有したいーーその思いで、私は「朗読家」として活動しています。




■朗読家とは、表現者ではなく、体験する読者である


「朗読家」って、耳慣れない言葉かもしれません。一般には「声で伝える人」「演じる人」と思われがちです。しかし、朗読家本人は、「読み上げる」とか「表現する」とかいう意識を持っていないと思います。「声を出す」という意識すら持っていないのではないでしょうか。


朗読家というのは、【語り手の体験と同じ体験を試みる読者】の一人です。


この「語り手」というのは、詩や小説の、いわゆる地の文を語る人を指します。作者が、作品に合わせて設定しますが、「言葉だけで虚構世界を立ち上げる」という、すごい存在です。


その語り手の言葉は、もちろん特別なもの。それは、体験とともに生まれています。


だからこそ、私たち読者は、言葉とぴったり合った「語り手の体験」を、他人事ではなく自分ごとにして、作品世界を生きることができるのでしょう。


たとえば、語り手が「窓から山が見える」と語るとき。

私たち読者も、想像力で創り出した世界の中で、身体を窓辺に置き、遠くを見る目を試みることができますね。(窓から山が見える)と脳で認識することもできます。そして、この認識と同時に、私たちからも「窓から山が見える」という認識の言葉が生まれます。


言葉を手がかりに推察した語り手の体験を、自分の身体と脳を使って試みるーー。

この営みを、嬉々として繰り返しているのが、私たち「朗読家」なのです。




■朗読で脳は育つ


新しい朗読に欠かせないのが、脳のはたらきを意識してみることです。


体験とは、自分が世界に触れたときに脳内で生まれる認知の動きそのもの。私たち読者が、語り手の体験と同じ体験を試みると、小さな驚きや発見・気づきが生まれます。その際、脳の中に新しい回路がつくられるイメージです。


ですから、朗読という読書法は、いまの自分が脳内に持っている認知の回路に、他者である語り手の認知回路、つまり新しい認知回路を少しずつ組み込んでいく、そんな感覚の読み方だといえます。


朗読をたのしんでいるうちに、気がつけば、ものの見方や感じ方の幅が広がっているーー朗読には、このように「脳の伸びしろを生かす力」があるのですね。


「朗読って、脳が育つ読み方なんだ♪」と感じたら、新しい自分に逢いたくて、さっそくトライしてみたくなりませんか?




■朗読で仮説と検証の繰り返しをたのしむ


朗読者、すなわち、体験する読者は、仮説と検証の往復で、少しずつ語り手に近づいていきます。この往復そのものが、朗読という読書法ならではのスリルであり醍醐味です。


語り手と親密な対話をするような感覚で、ワクワクしながら取り組みましょう。


仮説:語り手の言葉は、このような体験とともに生まれたのだろう。

検証:推察した体験を、自分の脳と身体で試みると、語り手と同じ言葉は生まれるだろうか?


仮説に至るための「語り手の言葉を手がかりに体験を探る」とはどういうこと?そして、検証にある「自分の脳と身体で試みる」には、いったいどうすればいい?ーー実践しようとしたとき、最初は戸惑うかもしれませんね。


この具体的な方法であるステップ1(仮説)/ステップ2(検証)は、『新しい朗読ー語り手の体験を生きる読書法』で詳しく解説しています。(参考:33–34ページ、37ページ、86–89ページ)




■脳を意識的に使う


語り手の体験に近づくには、脳を意識して使うことが、とてもいい助けになりますよ。


意識的に脳を使うのは、初めての体験かもしれません。でも、脳の使い方を少し意識するだけで、『新しい朗読』にぐっとスムーズに取り組めます。


言語脳と呼ばれる左脳と、イメージ脳と呼ばれる右脳に分けて考えましょう。厳密さではなく、わかりよい捉えやすさを優先してお話ししますね。


ステップ1:語り手の言葉は言語なので左脳で受け取ります。想像力でイメージして、右脳で虚構世界を創造しましょう。


ステップ2:右脳で創造した虚構世界を眼前に二重写しのように見てみます。見える気がすれば、それでじゅうぶんです。その世界を生きるつもりで、語り手と同じ体験を、構えることなくサラリと試みてみましょう。


このように脳の使い方を意識しながら、たのしく実践してみてくださいね♪


文学作品の朗読とは、虚構の作品世界を生きること。そんな新しい読書の扉を、ぜひご一緒に開いていきましょう。





『新しい朗読ー語り手の体験を生きる読書法』(定価2700円):「もう少し深く知りたい」「実際に試してみたい」と感じた方は、どうぞお気軽に『コンタクト』よりご連絡ください。あなたの読書が、より豊かにふくらむお手伝いができればとても嬉しいです。

 
 
 

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