新しい朗読ー「語り手の言葉なんだ!」と何度でも思いましょう♪
- marikoroudoku
- 8 時間前
- 読了時間: 2分

わたしたちが朗読教室で取り上げる詩や短編小説は、「文学作品」とよぶにふさわしい奥深いものです。
その作品世界は、唯一無二の語り手の言葉によってーーなんと言葉だけで!ーーわたしたちの右脳に立ち現れてきます。
わたしたちが朗読する言葉は、アナウンス原稿に並ぶ伝達の言葉とは異質のものです。左脳で処理するのではなく、右脳を使って「語り手の身体のありようや五感・脳のはたらき」を感じとりましょう(←ステップ1)。そして、「語り手と同じ身体のありよう」をして、自らの五感と脳を「語り手と同じように」と意識してはたらかせてみましょう(←ステップ2)♪
いつもこのようにお話ししています。しかし、ときに、ステップ1・ステップ2に取り組むことなく、つい、自分の思い込みの中で、方向の違う取り組みを続けてしまうことがあります。
「どんな表現が適切かしら?」「どのような声を出そうか?」「きっとこういう声がふさわしい!」「このように表現するのがぴったり♪」といったような従来通りの思考に囚われているのかもしれません。
このような考えが浮かんだら、「あ、違った!これは語り手の言葉だった!だから私は、未だ判断しない‼️」と軽やかに方向転換しましょう。そして直ちに、ステップ1とステップ2に取り組んでください。
いまの自分の表現欲求・承認欲求を満たしたいときには、文学作品の朗読は、少し難しく感じるのかもしれません。
いまの自分を少しずつ育てて新しい自分になっていく過程で、柔らかに内側から満たされていくーーそれが、文学作品の朗読です。外に評価を求める必要など、ほんとうはまったくないのです。




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