「目を閉じていてもいい?」ーご質問ありがとうございます♡
- marikoroudoku
- 8月1日
- 読了時間: 2分
更新日:8月8日

先日のレッスンで、Uさまが次のような質問をしてくださいました。
「朗読するとき、目は閉じていてもいいんでしょうか?」
「もちろんいいですよ♪」とお答えしました。
そしていつものように、音声からUさまの体験に触れようとしたのですが、その体験の気配が…どうにも感じられないのです。
そこで、どのような体験をしていらっしゃるのかを知りたくて、身体のありようや、目の使い方を一緒に確認してみました。すると、Uさまから次のような言葉が生まれました。
「あ、わたし体験してなかった…」
そして、「すごくいろんな発見がありました!」とも伝えてくださいました(^^)
【語り手の言葉を離れて、体験を試みる段階】では、どうやら目を閉じずに、目を意識的に使ってみるのが良さそうですね。想像力で創り出した対象を、ふわっと見たり、凝視したり、広い空間を見渡したり…。
「見る対象となるものを、想像力で現実世界に創り出す」と聞くと、なんだかむずかしく感じて緊張するかもしれませんが、構えることなく、「ちょっとやってみよっかな〜」という感じでいいんです!
まずは、【言葉を手がかりにして、語り手の体験を推察する段階】で、語り手の見ている景色や、そこに漂う空気感などを、ぼんやりと思い浮かべることから始めましょう。このときは、目を閉じたほうが取り組みやすい気がします。
脳内にイメージが生じたら、目を開いてみましょうか。最初はなにも見えなくても、「見ようとしている自分」「語り手と同じように目を使おうとしている自分」は、すでに語り手に近づいています。
やがて少しずつ、目の前の現実世界に、二重写しのように虚構世界が立ち現れてくる…そんな感覚を味わえますよ。どうぞ安心してくださいね。
さて。朗読する際に、目は閉じていてもかまいません。でもそれは、語り手の「目の使い方」がすっかり自分のものになってから…のほうがいいかもしれませんね。
そのときには、目を閉じていても、目を開いていても、語り手の体験と同じ体験ができるはずです(^^♪
