虚構世界に誘っちゃいましょう♪
- marikoroudoku
- 2025年8月13日
- 読了時間: 2分
更新日:3 日前

「聞いている人に音声を届けたいという思いがあります」と、先日のレッスンでSさまが話してくださいました。 思いを言葉にして伝えてくださり、とてもうれしいです。
『新しい朗読』では、音声は(皆で)語り手に近づくための手段です。私たちは音声を目的にしません。しかし、Sさまの「音声を届けたい」という気持ちも理解できます。その思いを踏まえ、どのようなご提案ができるかを考えてみました。
「聞いている人に届けたいという思い」は、朗読者の意識を聞き手に向けてしまいます。すると、『新しい朗読』の本質である「語り手の体験をなぞる」ことに集中できなくなります。その結果、言葉と音声にズレが生まれます。
集中せずとも、自然に語り手と同じ体験ができるようになれば、言葉と音声にズレは生じません。とはいえ、音声で届きにくい文学作品を、あえて音声で聞き手に届けようとすると、どうしても作品の本質は損なわれてしまうでしょう。
それならば、音声で聞き手に届くことを前提に作られた作品を選ぶといいですね。
それに、音声で届く作品、例えば、読み聞かせ用につくられた物語の語り手は、(文字でしか届かない)文学作品の語り手が「唯一無二の他者」であるのと違い、「誰もが一体感を持ちやすい存在」です。いつも一緒にいる友人のように、きっとすぐに仲良くなれますよ。
Sさま、「聞いている人に届けたい」という思いが湧いたときは、物語を朗読するのはいかがでしょう?
『新しい朗読』を通して脳を育てているSさまならば、現実世界にいる聞き手を自然に虚構世界へと誘えることでしょう(^^♪
☆物語の朗読について考察した記事(4連載の2回目)です ↓




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